2022.7.13
本格的に取り組んでいるアスリートの体調管理は難しいです。
私は、陸上・長距離で打ち込んできましたが、体を追い込んでいる分、体を守る防衛体力がありませんでした。
◉虫垂炎
18歳から約5年間、疲れが溜まると胃のみぞおちあたりが痛み、次の日は、下腹へ痛みが移り、お腹が張っていました。軽い上限運動をしても痛みが出て走れない日が2〜3日続き、周期的に繰り返していました。ある日、『名岐駅伝』中部地区限定の大会で、他地区は参加を認めないプライドの高い伝統のある大会(現在は開催されていません)で、区間賞、区間新記録(距離は8km少々)で走破しました。当時22歳、大きな自信となりました。当時の実業団チームはスズキ、NTN、愛知製鋼、中央発條と当時の全日本実業団駅伝では、8位以内に入賞できるチームが多数出場するハイレベルな大会でした。
翌日、疲れが出たのか、みぞおちが痛み、ビールを飲んでアルコールで痛みを散らしましたが治まらず、夜寝れず布団の中で暴れ回っていました。翌日、会社の健康管理センターで受診、白血球の数値が異常に高く、虫垂炎と判明、浜松市内の病院で即手術でした。
◉無菌性髄膜炎
微熱がある中で、無理をして練習を続けていたら、頭が異常に痛み出し、鎮痛剤を服用しても効かない。虫垂炎と同じく夜中、痛くて寝転び回っていました。翌日39℃の熱、病院で髄液を採取して、即入院でした。
◉扁桃腺炎、マイコプラズマ肺炎、子供の風邪が移ることなど現役時代は繰り返していました。
★練習で追い込んでいますから、体のケアをしても、体の防衛ができませんでした。
このたび、世界陸上オレゴン大会の日本選手団は全員が出発当日に空港内で抗原検査を受けていましたが、女子10000m代表の小林成美選手(名城大学)は陽性と判明したため、出国を見送ることとなりました。現在は発熱などの症状はなく体調は安定しており、医師の指導のもと療養しているようです。
改めて体調管理の難しさを感じました。
小林成美選手(名城大学)は、辛く、悔しい思いがあるはずです。これからの競技生活に生かして欲しいです。
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